涙の宝器~異空間前編


すぐさま了解して明後日に備えた。
電話してこない分、明後日は優子にいっぱい抱きしめられるかもしれない。

昔から溜まったものを一気に発散させるタイプなのだ。
明後日の優子が愛で溢れているのは間違いなさそうだ。

とりあえず、体を慣らさなきゃ!
鈍ってる感じがしてならない。
現実の世界に一ヶ月もいなかった事が嘘のように感じられる。

でもやっぱりそれが嘘で、今が真実であることをしっかり見極めなきゃっ。


私を呼ぶ母の声が聞こえ、ゆっくりと一階へ下りていった。