散らかり放題の物置場。 さすがに使ってないだけのことはある。 色んな障害物を掻き分けて奥に進む。 シーンとしているからすぐに気づいた。 音が聞こえるんだ。 何かモーターのような音が微かに…… 音はやはり奥の方から聴こえていた。 ふと立ち止まる。 壁だ。 ここから先はただの壁だった。 だが音が止むことはない。 「んっ??」 俺は体を倒して地面に耳を当ててみる。 すると音の波動が伝わってきた。 ここだ! 手で地べたを探った。