私物の靴に履き替えて帰ろうとした時だった。 「涼!」 社長が俺の名前を呼びながら近づいてきた。 「はい?」 「出勤は今日で終わりな?」 「あぁ………はい」 話しを聞いてる内に納得がいった。 バイトの人間は他にもいて、人手は足りているとの事だった。 バイト代を受けとって店を後にした。 帰り道…… 足元は軽かったが気掛かりがそんな足元を邪魔していた。 ここにきて思うが、なぜ俺は地元にいるのか。 これは夢なんだろうか… 全くの謎だ。