涙の宝器~異空間前編



私物の靴に履き替えて帰ろうとした時だった。



「涼!」



社長が俺の名前を呼びながら近づいてきた。



「はい?」


「出勤は今日で終わりな?」


「あぁ………はい」



話しを聞いてる内に納得がいった。


バイトの人間は他にもいて、人手は足りているとの事だった。



バイト代を受けとって店を後にした。



帰り道……


足元は軽かったが気掛かりがそんな足元を邪魔していた。



ここにきて思うが、なぜ俺は地元にいるのか。


これは夢なんだろうか…









全くの謎だ。