中條はケラっと笑みを浮かべてまた独走した。 このまま金型を盾にしておけば恐らく中條が抜かれる事はないだろう。 誰もがそう思っていた。 んっ!? 金型がどんどん中條に近づいていくではないか?? 中條はそれに気づいていない。 次の瞬間!! まるで磁石のように金型は勢いよく中條の背中にくっついた!!! くっついた?! もしかしてあの液体はボンドなのか!!? 中條はようやく自分の身に何かが起こった事に気がつく。