涙の宝器~異空間前編




(…………うっわ!!!)



こっちに向かって激走してくる奴は俺が一番分かっていた。



そいつはあの日のまさに俺だったんだ!




何で?!



やがて奴はビルの屋上に向かって階段を急いで上がっていった。



「うぉっっ!!
ぐうぅぉお!!!」



奴の後を追おうとするが、体が全く動かない!!


金縛りにでもあっているというのか??


やがて体が抵抗を諦めると同時に、俺はある重大な記憶を鮮明にさせていた。








「ヤバい!!!」



この静けさと奴の激走……