涙の宝器~異空間前編



というよりは溶けていた?と言うべきか?


その一帯からは蒸気が湧いていた……


俺は気を取り直してさらに飛んだ。



「なんだ?」



ここは確かにジャングル地帯で間違いはない!


だが、あれは何だ??


俺は目を疑いながらも視界に捉(とら)えているそれに近づいていった。



降り立つと、ゆっくりと見渡した。


車体全体にマジックミラーを張り付けているせいで中が見えない。



そう、俺の前には一台の黒いワゴン車があった………


タイヤ辺りは雪に埋まっていた。