女性は涙でメイクが落ちたせいで、目元がボロボロだった。 そんな中で麻衣が落としたケータイを拾ってしまった。 俺はこの時点で気づいてしまった。 その女性がミコであることに。 座り込むミコは、悪魔のような顔つきをしていた。 同時刻、麻衣はケータイがないことに気づき辺りを探し出す。 見つかることはなく、諦めていたその時、麻衣のケータイが鳴った。 「もしもし」 「あ、ケータイ落としましたか?」 「はい、どこに落ちてたんですか?」 「あ、池袋近辺の道ですよ」