「どうだった?」 教室に入ると梓が聞いてきた。 梓が聞いてきているのは、 遊園地の帰りのことだと思う。 「章平くんに付き合ってって言われた」 「そっか、どうするの?」 「まだ、わかんない」 「ゆっくり考えな」 梓に言われた。 けど、アタシはそろそろ答えを出すべきだと思った。 これ以上、みんなに迷惑かけられないから。