「俺、今日で麗のことを諦めようって思ってた。 だけど、麗の笑顔見てたら諦められなかった。 少しでいいから考えてくれないかな?」 章平くんがアタシにボールを投げ返しながら言ってきた。 今日、章平くんと一緒に居てすごく楽しかった。 本気で章平くんと付き合いたいって思った。 だけど、浩太のことを忘れたくない。 だから 「うん、少し待って」 と言って、アタシたちは、家に向かって歩き出した。