「浩太を恨んでなんてないよ。
アタシは、本気で浩太のこと好きだし、
浩太もアタシのことを本気で好きになってくれたから
こうやって本当の事を打ち明けようと
手紙書いてくれた訳だし」
「そっか」
「章平くんもアタシを騙した事気にしないで
浩太が昨日ね、デートの時にいきなり
『章平を恨まないでくれ』
って言ってきたんだ。
あの時は、意味わかんなかったけど、
今では、振った時のアタシを騙してた事の話してたんだなってわかるし」
「あのな、今でも麗のことを好きって気持ちは、本当なんだ!
だから……もう1度、付き合っ」

章平くんが言い終わらないうちにアタシは

「ごめん。
今は、正直、浩太の死が受け入れ切れてないの」
「だよな。けど、俺は、待つから!
浩太の分まで麗を幸せにするから!」