桜の咲く頃 ~君に~


キレィに整頓された・・・とは言えない3番目の引き出し。


コードやコンセントが散乱してる・・・。


なんとかドライヤーを探しだして鏡の隣にあるコンセントに差し込む。


あったかい人だな・・・。


うちの親もあのくらいあったかい人だったらよかったのに。


あーぁ。


やなこと思い出しちゃった。


小さいころから親とのいい思い出なんてないもん。


タバコの跡。


首筋や腕の切り傷。


背中のヤケドの跡。


全部親のせい。


いわゆる虐待だ。


物心付いたときから親に傷つけられるなんて日常茶飯事だった。