「ゆら」



「今日だよ」






「うん...わかってた」



そう言って私は微笑んだ。



彼も眉を潜めて微笑んだ。



「好きだよ、ゆら...」


「愛してる...」




耳元で囁く彼。




ドキドキする


死の恐怖と


武瑠自身に。


緊張する...



変に体が強張るのは

私が人間だという印。


私が、彼を愛しているという、


しるし。