「ゆら、力ぬけって」


「いっ....痛.....っゥ」



「愛してるよ...ゆら...」


「たっ.....ける.....」



「う.........」







意識が飛ぶ前にみた
彼の口元は赤色で



口の隙間から見えるのは鋭い牙の様なもの。




その牙からは
赤色のしずくが滴っていた。


首筋には痛み。
針を刺したような...
痛みが広がった。