眩しくて真っ青な空は、嫌いだ。 だって、この空に溶けるように消えた……マオの柔らかなあの表情を思い出すから。 あれは、中学の卒業式の、ほんの数日前に起こった出来事で。 進学先も無事に決まり、春からまたマオと一緒に学校生活を送る筈だったのに。 マオは、唐突に、勝手に──消えていった。 何で? どうして? たくさんの疑問符だけが、頭に浮かんでくる。 マオが消えた理由が、俺には全くわからなかった。