図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】




「あの蓮がね」


新がため息と共に吐く。


「まっ可愛いとは思うけど、俺はそこまでじゃないな」


祐介がお茶をすすりながら言う。


「だよな?」


新が同調する。


「でも、蓮には違ってみえるんだろうな」


そう言って新は蓮の後ろ姿を見送った。