図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】



「ねぇ、美優」


蓮の長い指が美優に迫る。

美優の体が、その声に、その指に反応する。


リーンゴーン・・・・・・。


休憩の終わりを告げるチャイム。


「残念」


蓮の手がそのまま机の上に落とされた。

そして、立ち上げる。


「また、放課後・・・・な?」


極上の笑顔を添えて。