唇が重なった。 グロスのぬめり感が不快感を誘う。 彼女を押しのけようとしたとき――。 美優と目があった。 「きゃっ!なに?」 蓮は乱暴に彼女を押しのけると彼女はそのまま後ろに尻餅をついて目を白黒させている。 けれどそんなことには構わず蓮はすぐにあの窓に目をやった。 けれど・・・そこにはもう、美優の姿は見えない。 -サイアク- その言葉が頭の中を支配する。 蓮は右手で唇を拭い、走った。 図書室に向けて。