「ムリ」 その返事に欄は蓮を驚きの表情を貼り付けて見上げた。 「変わったね」 蓮は苦笑いを浮かべた。 「家まで送ろうか?」 そんな台詞に欄も苦笑いする。 「当然よ、泣いてる可愛い女の子見捨てるつもり?」 二人は手をつなぐことなく歩き始めた。 「あーどっかにいい男いないかなぁ」 欄が降り続ける雪を見上げ呟いた。 「お前ならすぐに見つかるよ」 そう蓮は笑いながら答えた。