ポクポクポクポク



木魚の音が耳の中に入ってくる。


横にいるのは私の友達、夏木由香(ナツキユカ)。




「亜美?私たちの番だよ・・・」




「ん・・・・」




樹の家族に一礼する。


そして樹の遺影の前に行く。


お焼香をし、樹を見つめ手を合わせる。



ねぇ。樹・・・?


何で遺影なの・・・・?


『亜美!』って微笑んでくれないの?




「亜美、戻ろう?」




「うん・・・」