町田は私の返事をきいて、いつもの表情に戻る。 「んで、さっきの薬は心を重くするものだ。 心が重すぎるとそれも悪いが、軽すぎもダメだ。 まあ、重すぎる場合には治しようがある」 「はぁ……」 「軽いと薬に頼るほかない。 …でも、使いすぎると『狂う』ぞ」 また、町田の目が据わる。