「…………」 町田は、目をゆっくりと伏せた。 「…俺はもう誰も“無”くしたくない。 ……人間が死ぬのはしょうがないが…… 魂で生きるスレイヤーはもう、死なせたくない」 だから、と言葉を続けた。 「……お前も、死んでくれるな。 ――せめて、俺の前では」 「……はい」