青春☆スレイヤー



町田は溜息をついた。




「…俺も、昔みたことがあるよ。

――“無”になったスレイヤーを」



まるで、懐かしいものを眺めるような目。


今の町田の瞳はそう見えた。




「…何も残らなかった。

スレイヤーの名簿、生まれ変わった者の名簿、死んだ人間の名簿…。



全て調べた。


――なのに、どこにも名前がなかった。


…それは『魂』がこの世界から消えたからだよ。…俺たちの世界からもな」