_____________ ___________ _______ 「……あ、あの…」 放課後、帰ろうと渡り廊下を歩いていた時。 背後で声がした。 「ん?……ああ、神田」 視線を彷徨わせながら、恥ずかしそうにしている男子生徒。 クラスメイトの、神田 孝だった。 彼はもともと眼鏡をかけた…よく言えば知的。悪く言えば気弱な容姿。 それが今の恥らっている様子だと、余計に気弱そうに見える。