「……三神、それを下ろせ」 「……………」 じぃ、と睨みあっていること十数分。 ついに根負けした三神が、鎌を下ろした。 「ありがとう、三神」 「…お礼を言われる筋合いはありません」 冷たくそれだけ言うと、踵をかえした。 しばらく三神の歩いていく姿をみていると、人払いが解けたのか、段々と生徒が増えた。 後ろにいた生徒も、いつの間にか消えていた。