「…でも、私もそろそろ刈らないと…お上に怒られてしまいます」 実際に生でお上、だなんて初めて聞いた。 「それでもダメだ! …刈ったらその分、三神に思いがのしかかるんだろう?」 ――刈った『幸せ』はどこへといくのか。 答えは…三神の心に。 一つ一つの『幸せ』は小さいが、それが積もれば…。 絶対に三神の負担になっていく。 だから俺は、これ以上三神に刈らせない。