青春☆スレイヤー



人のいない空間に、俺の声はよく響いた。




「……またですか」




だっ、と俺は三神の前で立ちふさがった。


―――俺の背にいる人間の…『幸せ』を守るため。



「…もう、いい加減にしてください」



「そういう訳にはいかねえ。

…これ以上、三神を不幸にはできない」



鎌を振り上げた恰好のまま、停止している三神。



その前で、両腕を広げて立っている俺。



傍から見れば、危ないが…俺に危険はない。