ちょっと…いや、かなり嬉しくて頬がだらしなく緩む。 「ま、真琴くん?」 「あっ、いや…その、な、何でもねえよ!」 ぶっきらぼうにそう言い放つ。 「――…きた」 「え?」 小さな声は、三神のものだった。 ガタッといきなり席を立ち、弁当を手早く片付ける。 「お、おい…三神?」 三神は俺のことも無視して走り去った。