「…紬の鎌も効かない。僕のナイフも効かない。 ――これは珍しいけど、多分スレイヤーに耐性があって… …例えば知り合いにスレイヤーがいるとか」 「え……?」 「すごく親しい人が亡くなっていたりしない? …そうすると、ごく稀にだけど耐性がつく人間がいるから」 「……………」 ―――『神威っ!』 頭の中で、『アイツ』の声がした。