青春☆スレイヤー



「――…あなたは傷一つないです。

……否、あるわけがありません。だって――」



「……だって?」



三神はそこで口を噤んでしまった。



「どうしたんだよ?…俺は確かに、お前に斬られたんだろ?


でも外傷は一つもないんだ。だったら…俺ってホントに斬られたのか?」




――軽く目を伏せて、苦しそうな…そんな顔をしてる。



「――……三神?」



しばらく、黙ってうつむいていたかと思うと――




決心したように、顔をあげた。