「三神、何してんだっ!?」



「………」




三神は苦々しげに唇をかみ、男子生徒の方へ身体を向けた。




「お、おいっ!?」


何をするのか、じっと見ていると――


鎌を振り下ろすわけでなく、掌を男子生徒へむけて、手首を使ってカクンと降ろした。


軽く、手招きする感じだ。




すると、気の抜けたような顔をしていた男子は、気を失ったようでその場に崩れ落ちた。





「………何故、です?」



――三神の瞳は冷たく、とても感情があるようには見えなかった。