そんな何かのイベントとかでしか見たことのないような姿は。 同級生、三神紬(みかみ つむぎ)の纏う雰囲気に、不思議と合っていた。 ――人を寄せ付けない、冷めた眼。 きつく結ばれた、開くことのない唇。 透けるような、病的に白い肌。 見事に整った顔立ちが、彼女の周りに冷たいオーラを生みだし。 なんとも言えない…―― ――とにかく、美しかったのだ。