そんな俺をよそに、三神はしばらくグラウンドを見つめたかと思うと、

ふい、と踵を返してしまった。



「あ、おい三神っ……」



声をかけるもむなしく、キッパリ無視される。




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「……紬」



上から降ってきた声に、立ち止まる。


……この声―――


三神は、軽く睨むように、声の主を見た。