そんな俺をよそに、三神はしばらくグラウンドを見つめたかと思うと、 ふい、と踵を返してしまった。 「あ、おい三神っ……」 声をかけるもむなしく、キッパリ無視される。 ________ ______ ____ 「……紬」 上から降ってきた声に、立ち止まる。 ……この声――― 三神は、軽く睨むように、声の主を見た。