その力で襲うのは主に人間。 上が決めた人間のみではなく、無関係の人間までも斬る。 それがバッドスレイヤーだと思っていた。 でも、実際はスレイヤーも襲われた。 早乙女が実例。 「ふふ、私もまだまだなのね。 背後に気を配れなくて…」 「違います。 …早乙女さんは人間を守ろうとしただけでっ…」 ――早乙女が斬られたのは一昨日。 声を刈るスレイヤーである早乙女が、仕事でいつものように刈ろうとしたその時。