『ねぇ、あの人…。』

『うんうん!愁弥君だよ!』

『あれ、美希ちゃんかなぁ…。』

『今日も可愛いよね。』

『子供も可愛いよ!』

『写メNGかな?』

『だめでしょ。かわいそう!』



「っあ…。うるせぇな。」


「ま…まぁまぁ、愁弥落ち着いて。子供の前。」


凛を愁弥が肩車して。


悠は私が手を繋いで。



「家族って感じだねぇ…。」


「ん?あぁ、そうだな。俺が忙しいせいでごめんな。」



「あー!凛、アイス食べたい!!!!!」


目の前の売店を指差して足をバタつかせる。


「いてっ!凛、俺痛い!」


「あ!パパごめん。」