お母さんにいつの日か、“神田くんのコト好きなの?”って聞かれたコトがあった。 だけど即答で《お兄ちゃんみたいな人だよ》ってわたしは答えたんだ。 お兄ちゃん。 ただそんな存在だった。 だけどもう4月から居ない思うと、とても寂しかった。 それから少しして、早いコトに新年度を迎えた。 サクラがきれいな4月。 わたしは相変わらず学校には行かず、フリースクールに通っていた。