…西谷くんはわたしと目が合うと「はよ」とだけ言い、友だちの方へと行ってしまった。 そしていつも通り、わたしも自分の席にカバンを下ろす。 それと同時にドアの方から視線を感じ、振り向くと親友の美貴がわたしを睨んでいた。 わけが分からず、わたしは動きを止める。