でも、そんな気持ちをいつも晴れにしてくれたのは、友だちだった。 わたしの爪を見ても、彼女たちは顔色何ひとつかえず、わたしと普通に接してくれた。 「指がない人とかだったら、少し目立つかもしんないケド、和穏は指もちゃんとあるし爪だってちょっとはある。だから、そんな分からないよ」 「もし、何か言われたって言いたいやつには言わせとけばいいじゃん」 そう言って、いつもいつもわたしにみんな笑いかけてくれた。