外に出れば周りの人全てが、わたしの悪口を言っているようにしか思えなくて。 どこかの店に入って商品に触れるたび、店員さんに怒られないかとビクビクした。 洋服を買って店を出ようとしたとき、笑い声が聞こえてくると“わたしがこんな似合わない服を買ったから笑ってるんだ”と思い込んだ。 〈し〉と聞こえたら死ね、〈き〉と聞こえたら消えろって言われたと妄想した。