私は顔を上げた。 目に飛び込んで来たのは 一番右端にある自分の名前だった。 『一位 500点 柚山 真珠 』 最初はぼんやりとその名前を呆然と見つめていた。 けれど頭の中が整理出来てやっと自分は一位なんだって事が分かった。 先生、私、一位だよ? 先生、私の事いっぱい褒めてくれるかな? 「うわー、真珠に負けたー」 隣から琥珀の声が聞こえて来た。