幸せが欲しい



「探したんだよー」

私の方に駆け寄って来る。


「どうして探してたの?」

「え?だって」

そう言ってから

「一緒に花火したかったから!」

って言ってくれた…。


「はい、花火!」

畑田さんの手には二本の花火が握られていた。

その内の一本は私の分。


もう一本は



畑田さんの分だよね。