【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

「あらあら菜摘ちゃん。いつの間にか大きくなって」


七海さんは嬉しそうにしゃがんで、その女の子を抱きしめた。



菜摘…?



そういや七海さん、家で菜摘、菜摘言ってたな。



そんなに可愛いのかコイツ。



そう思いながら、俺は菜摘をジロジロと眺める。




「な、何…?」



菜摘は俺の視線に気づいて眉をしかめた。



「べ、別にぃ…」



第一印象は、最悪だった。