好きになれる、はずがない。



「アイス食べたーい…」



「へっ?」



真剣な顔をしてると思ったら、急に甘えた顔になった。




それで、私も緊張感がとけた。



「アイス?達川先生の呼び出し終わったら買ってこようか?」



「うん…よろしく」



私たちは、まるで何事もなかったかのように会話した。



「早く先生来ないかなぁ」



そう言ってドアのほうを見つめる佳祐の横顔を眺めながら、ホントに佳祐の考えていることがわからない、と思った。