【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

「それって、ホントに恋なワケ?」



いつもより低い声で、佳祐は尋ねた。




もちろん、視線はこちらに向けないで。



「え…?」



「ただの憧れかもよ?」




確かに…。

仕事中とはどこか違う先生を見て、切り替えができる人だなって憧れてる部分もあったかも。



「でも、ドキドキしたよ?」



先生と一緒に寝転んだとき、確かに私の心臓はドキッて音を立てたもん。



「それは、あまりにも接近しすぎて…じゃない?アイツ、悔しいけどかっこいいし……


学校の先生ってのは、常に遠くに感じちゃうから」




う…悔しいけど言い返せない。



確かにその通りでもある。