【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

「いいから答えなさいよ!」



「そういう菜摘はどうなの?」



「え?」



不意に聞き返され、私の心臓はドクッと音を立てた。



佳祐がゆっくりこっちへ歩いてくる。



その瞳は、どこか恐ろしかった。




「達川先生が、好きなんだろ?」



佳祐の瞳は、揺れることなく真っ直ぐに私を見つめている。



「そ、そうよ…。悪い?」


いつもと違う佳祐に、私は動揺しまくり。



「ふぅん」



佳祐は興味なさげに相槌を打つと、私から目を逸らした。