【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

佳祐の恋の話なんて、今までで一度も聞いたことがない。



ずっと一途に想ってる人がいるのだろうか。



そう考えると、すこし胸が苦しくなった。



いとことして、彼女をつくってほしくない気がした。


「あんた、今まで付き合ったコトあるの?」



今度は、佳祐のほうを見つめて尋ねた。



「…何?興味深々じゃん♪♪」


佳祐は嬉しそうに笑った。


風がビュンビュンと吹き、窓の外の草木が踊った。