【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

私は、もう佳祐のことを無視して窓を開けた。



開けた瞬間、柔らかな春の風が入ってきた。



「うわ…生暖かっ!!」



佳祐は思いっ切り眉をひそめた。



それを見てなぜか、私は思った。



「佳祐って、好きな人いないの……?」



私が佳祐を見ずにそう尋ねると「何?知りたいの?」と、からかい口調で聞き返してきた。




「…別に。ただ、あまり聞いたことないからさ」