【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

って、この体制は……。



「ちょっと佳祐!私を閉じ込めるみたいな形になってんじゃない」



佳祐の両腕が、私の身体を壁際に閉じ込めている。



身動きとれないんだけど。


佳祐は面白がって、もっと私を壁際まで追い詰めた。


「ちょ、ちょっと佳祐…」




「このまま襲ってやろうか?」



佳祐の、冗談とも本気ともつかない声に、私はドキッとした。



いや、ゾクッといったほうが正しいのだろうか。