【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

放課後…。



結局、呼ばれた私たちは、職員室まで行った。



「言っとくけど、俺は何も悪くないからな」



佳祐は、渋い顔で職員室のドアを睨んだ。



「そんなこと、私に言わないでよ。あーあ、嫉妬深いダレカサンのせいでー」



私はふと職員室の前の、壁にかけてある小さな絵に目が止まった。



「嫉妬なんてしてねーよ!…って、何見てんの?」



佳祐は、私が見つめている小さな肖像画の木枠に手をかけた。



佳祐の顔が私の頭のすぐ上にある。