【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

「あ…」



さすがにやり過ぎてしまった。



「ごめーん佳祐!」



私がそう言ったときにはもう、先生を含めて、クラス全員が私たちのほうを注目していた。




「菜摘の馬鹿!あぶねーじゃん」



そんなみんなの視線に気づいてない佳祐が、私を睨む。



佳祐ってホント鈍感…。



「…大橋と江川!放課後職員室に来いよ」



そう言って先生は、ニヤニヤ笑った。



ドンドンッと背中を叩かれる。



そして、後ろから「よかったね。ダブルじゃん♪」

と鈴香か囁いた。



私はその言葉に、顔を赤くして



「佳祐は違う!」



と小声で否定した。