【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

それだけなのに、なぜか私は嬉しい気持ちになった。



…あ、いけないいけない!


絶対言うんだから!



「…あ、あのさ…一輝」



私は廊下ですれ違おうとした一輝を呼び止めた。



“一輝”って呼んだのは何日ぶりだろ?



でももう、それも今日で終わり。



……終わりにするんだ。



「…何?」



一輝は冷たい声で、聞き返した。



「…いや、あのねっ…その……」



やばい…



一輝、かっこよすぎる。